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第14回 プラン変更によって・・・

斜め30°東向きのプランで一度は話が進んでいたものを、再び真南向きプランに変更することになって、書類のファイルは一段とふくれあがった。

田宮さんいわく「この半分の厚さのファイルですむお宅もありますよ」とのこと。 ・・・反省。 
つまり、よそのお宅二軒分の手間をかけさせてしまっているというわけだ。もちろん田宮さんはそんな意味で言ったわけじゃないだろうけれども。

この道数十年の大工である義父と、結構な腕前の日曜大工である父は、図面が完成したと知るとすぐさま見に来た。
義父は日頃から見慣れているので「ほぅほぅ」と言いながら静かに見ていたが、父のほうは感心しきり。
「いやぁ、こんなに詳しい図面はなかなか見んわ! 誠実さが伝わる図面だわ! お前たちはいい会社に出会えて良かったなぁ!」と、少しも黙っちゃいないのだ。
父は、マイホームを建ててその後増築もしているが、こんなに詳しい図面に出会ったことがないらしい。そんな父にはファイルの厚さもかなり驚きだったようだ。


そういえば、以前の完成見学会に父も一緒に行ったことがあった。



父は家に入るやビックリたまげていた。
「こんな家は初めて見たわぁ! こういう建て方もあるんだなぁ」と、構造躯体むき出しの内装に驚いていた。
父世代にとっては常識ハズレに思える家が、大須加建設の家の常識なのだ。
でもそれがすごく気に入ったようで「こんな家なら今からまた建てたいなぁ」と言っていたが、「そんなお金どこにあるんかね!」と、すぐさま母にガツンとやられていた。
この見学会が父の日曜大工熱に火をつけたらしく、父は今家のトイレやら納戸やら駐車場やらの大工事をしている・・・。

常識ハズレといえば、土地に対して家を30°傾けて建てるというのは、私の祖父母にとってまさにそれだったようだ。真南向きに戻ったと聞いて大喜びしていたらしい。
「他の家は真っ直ぐ建っとる中に一軒だけゆがんだ家があったら、変わり者だと思われるかもしれん」と、それはそれは心配してくれていたようだ。


夫と私と娘の家を作っているつもりでいたけれど、案外そうでもないらしい。我が家の家づくりの進みぐあいに感心したり心配したりしてくれる人たちが沢山いるのだ。
家を建てるというのは、家族みーんなの一大イベントなのかもしれない。

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